胸郭出口症候群 腕のだるさ・手のしびれ・強い肩こり
胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)は、何らかの原因によって胸郭の上部を通る神経や血液の流れが悪くなって腕のだるさや肩の強いこり、手のしびれといった症状が出るものの総称です。
本人の自覚としては、マッサージやストレッチをしてもなかなか治らないつらい肩こりのように感じることから始まり、じわーっとくる腕のだるさ、しびれといったことで身体のケアの必要性を考えるようになる方が多いです。
ただし単純なただの肩こりではないので、ケアせず長い期間放置したり、問題箇所を特定し適切にケアしないと良くなるまでに長くかかってしまうこともあります。
このブログでは、胸郭出口症候群について私の整体師としての知識と経験から詳しく書いています。参考にしていただき、自分自身に合った適切なケアを探してみてください。
目次
胸郭出口症候群
胸郭出口には、腕神経叢という神経の束と鎖骨下動脈が通っています。
腕神経叢は、首から出て鎖骨から腕を経て手までを支配している神経です。
鎖骨下動脈は、鎖骨の下を通って頭や腕に血液を送っている血管です。
胸郭出口で筋肉や骨格のゆがみのよって神経や血液の流れが悪くなると、肩、腕や手に痛みやしびれ、だるさといった症状を引き起こします。
これを胸郭出口症候群といいます。
主な症状には次のようなものがあります。
腕や手のしびれ
腕が重だるい
きつい肩こり・肩の痛み
握力が弱くなる
背中の上の方がだるい
胸郭出口症候群の原因
【胸郭出口症候群の原因となる生活習慣】
胸郭出口を圧迫したり、伸ばしてしまうような姿勢
具体的には
なで肩で肩が下がっている、
抱っこひもや肩掛けのカバン、リュックサックで鎖骨を圧迫する
重い手提げ荷物を持つ
仰向けに寝転がってスマホや本を読む、テレビを見る
腕枕
スフィンクス姿勢
【胸郭出口で神経や血管の流れが悪くなる原因】
胸郭出口を圧迫したり、伸ばされてしまう結果
頚部側面や胸部の筋肉が緊張したり、鎖骨、背骨、肋骨、肩甲骨といった骨格がゆがんだりして神経や血管の流れが悪くなっています。
病院に行った方がいいもの
手をついて転んだことがあったり、むち打ち、打ち身といった外傷の後から症状が出始めた場合
痛みやしびれがどんどん増す・数か月たっても一向に治らないといった場合は
頸椎椎間板ヘルニア、頚椎症、脊髄腫瘍など似たような肩のこりや腕のだるさ、手のしびれといった症状がでる疾患があるため自己判断するのではなく医療機関に相談してください。
胸郭出口症候群のセルフケア
まず何を差し置いても上記、胸郭出口症候群の原因となる生活習慣をやめていくことが必要になります。
その上で、身体を休めるために睡眠十分とり、姿勢を改善することです。
そして下記胸郭出口症候群の原因となっている筋肉の緊張や体のゆがみを改善するストレッチをしてみてください。
1、肩甲骨を背骨に寄せるようにします(上図右)。
姿勢よく椅子に座ります。
肘を曲げ、脇をしめ、まっすぐ後ろに引いて行きます。
胸は前に、そして上背部はそるような姿勢になります。
このとき肩甲骨が背骨に寄っていることを意識してください。
このまま15秒カウントします。
2、肩甲骨を背骨から離れる方向に開いていきます(上図左)。
姿勢よく椅子に座ります。
手の平が下側に向くようにした後、親指を下に向くようにして手の平が外側くるようにし、肘を伸ばし腕を前に伸ばしていきます。
上背部はやや丸くなるような姿勢になります。
肩甲骨を背骨から離れていることを意識します。
このまま15秒カウントします。
3、1と2を交互に4回繰り返します。
胸郭出口症候群は整体で改善できます
胸郭出口症候群を整体で改善するには、整えなければならない3つのポイントがあります。
1、頭部・肩甲骨の位置関係を整える
頭部の位置や肩甲骨の位置は直接胸郭出口の状況に影響を与えます。
腕の使い方や猫背や胸を反りすぎたりといった姿勢によって肩甲骨は下がったり、横に広がったりします。
肩甲骨の位置が下がったり、横に開いた状態だと胸郭出口は狭くなり神経や血管の通りが悪くなってしまいます。
頭部は体重の10%、50キロの人で約5キロあると言われています。その頭部を身体の中心ではないところで支えるような姿勢をしていると頚部や背部の筋肉に大きな負担がかかります。
このため頭部と肩甲骨の位置を整えていきます。
2、鎖骨・肋骨の動きの改善
鎖骨や肋骨の動きは直接胸郭出口の状況に影響を与えます。
鎖骨や肋骨が押さえつけたり、ひっぱった状態で固定してしまって鎖骨や肋骨の動きが悪くなり、胸郭出口を通る神経や血管の通りを悪くしてしまいます。
このため鎖骨と肋骨の位置や動きを元に戻していきます。
3、背骨・骨盤のゆがみを正常化
背骨は正常であれば、首は前方にカーブ、上背部は後にカーブ、腰は前方にカーブしていて、ゆるやかなS字のカーブになっています。
スマホやパソコンの長時間の使用により頭部の位置が前方にきている状態が長くなると、頚部がストレートになり胸椎の弯曲に無理がかかり、正常なS字のカーブがなくなってきます。すると胸部が狭くなり肩甲骨の位置は横に広がり、腕の付け根ま前に出てきます。そして鎖骨が肋骨が固まってきます。
背骨の正常な弯曲をとり戻すため、背骨と骨盤のゆがみを正常かしていきます。
胸郭出口症候群は、時間の経過とともに治りづらくなるものもあります。
一人で悩まず、整体にご相談ください。
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この記事を書いたのは
女性専門の整体院天使のわ 院長:田代幸美
Certifide Chiropractic Practitioner
Certifide Osteopath
Professional Craniosacral Practitioner
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ただいま、初回検査料3000円を無料にさせていただいております。
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