救急の基本
重いものを持ち上げた瞬間に「イタタッ・・・」
かがんだ瞬間に「イタタッ・・・」
朝起きて首が回らない「イタタッ・・・」
ぎっくり腰(腰の捻挫)や寝違え、ダンスやスポーツでの打ち身や捻挫など急性のケガや痛みに見舞われたっていう事ありませんか?
こんな時、どう対処したらいいのか分からない・・・
でも正しい処置をすると、痛みと腫れを抑えることができ、より回復を早めることが可能です。
そんな時の救急の処置がRICE(ライス)です。
※ただし処置はあくまでも救急処置です。医師による最終的な処置や診断を受けるようにしてください。
RICEの処置とは
初期で重要なのが「揉むな、叩くな、温めるな」です。
これを間違えると治るどころか悪化させてしまいます。
①Rest(レスト) 安静
ケガをしたところを無理に動かすとひどくなることがあります。
ケガの直後から、筋肉・骨・靭帯など損傷部位の修復は始まっています。患部を動かさないようにある程度固定し、様子をみることが大切です。
②Ice(アイシング) 冷却
ケガをしたところを冷やします。
このことにより患部の毛細血管が収縮されて出血を抑えることができ、腫れを防ぐことができます。
また冷やすことで痛みを軽減する作用が得られるので、筋痙攣のときにも有効です。
ケガの受傷後のリハビリテーションやスポーツ活動をした後に腫れてくるときなどにも効果的です。
③Compression (コンプレッション) 圧迫
ケガをしたところに包帯やテープを用いて圧迫します。
これは内出血を抑える効果もあります。
圧迫しすぎると神経や太い血管まで影響が及びますので、患部より先がしびれたり、色が変わったりしないかを確認したうえで行って下さい。
④Elevation(エレベーション) 高挙
ケガをしたところを心臓よりも高く上げます。
血液の心臓への戻りを促し、腫れを防ぎます。
患部の下に座布団やタオルなどをいれるとより楽に挙上することができます。