軟骨がすり減った膝の痛み 変形性膝関節症になる可能性もある

膝に痛みがでてくると一番意識するのが老化ではないでしょうか。
はじめは階段や歩き始めに痛みがある程度だったのが、次第に痛みが持続するようになって心配になり医療機関を受診。そこで「軟骨が減っている」とか「変形性の痛みですね」なんて言われると、とてもショックですよね。

「すり減っている」なんて言われてもよくわからないし、とても悪いことが起きているように感じてしまって怖くなっていることと思います。

そこで私は、軟骨が減って膝が痛くなっているというのは実際どういう事になっているのか紐解き、ご自身の膝の状態について理解を深めていただきたいという思いでこの記事を書いています。

膝の軟骨について

関節は二つの骨のつなぎ目の事を指します。
人間の体には大小さまざまな関節が265個もありますが
膝は人体の中で最も大きな関節になります。

膝の関節は立ったり座ったり、歩行、階段、正座、しゃがむといった動作にかかわる関節です。

関節には骨と骨のつなぎ目ですが、そこには必ず隙間があります。
この隙間にあるのが関節軟骨になります。

関節軟骨の厚さはおおよそ5ミリ程度です。
タイヤのゴムくらいの固さがあり、まっさらなスケートリンクの何倍もの滑らかさがあります。
この弾力性と滑らかさで、硬い骨どうしが直接ぶつかり合わないように衝撃吸収とほぼ摩擦のない滑りという役割をしています。

この関節軟骨のおかげで膝は滑らかでスムーズな動きが可能となります。

膝の軟骨はすり減る

本来軟骨は正しく使っていれば50年や60年やそこらで摩耗するものではありません。

膝関節には、重力に逆らって体を支える役割と下腿(膝から足のくるぶしまで)を動かす役割があります。
その際膝が行っている基本的な動きは、曲げると伸ばすの二つになります。
そこに少し回旋の動きが加わった動きになります。

しかしそんな使い方について普通小学校や中学校では習わないし、どんな動きが負担の大きな動きなのか考えたこともないですよね。
だから自分なりにランニング、ウオーキング、スポーツをしたりといった使い方をしているうちにねじったり・ぶつけたり・ころんだりして思わぬ怪我や衝撃、摩耗を引き起こしてしまっています。

またどんなに身体を手入れしながら上手に使っていても70年も80年もとなると加齢も関係してきます。
関節軟骨の70~80%は水分でできています。
肌と同じように加齢とともに軟骨の水分は減っていきます。
水分が減ると当然弾力性も衰えてしまいます。

使い方には大きな個人差があります。
車のタイヤや自転車のタイヤと同じことです。
使用頻度や強度、運動が不足して使わな過ぎても傷みますし、使いすぎても傷みます。

軟骨には血管やリンパ管、神経がありません。
関節のまわりに分泌されている滑液によって栄養が供給されています。
血液の供給がないため細胞が再生されにくく損傷すると修復されにくいです。

膝の軟骨が傷んでも軟骨は痛まない

よく医療機関でレントゲン画像を見て「軟骨が減っていますね」と言われたり「軟骨が減って痛み出ていますね」と言われたりするようですが
本当に軟骨が減って痛みがでるのかというと

実は関節軟骨はレントゲン撮影では写りません。
レントゲン撮影はX線の透過度の低い物が白く写る仕組みになっています。
このためレントゲン撮影ではX線の透過度が高い皮膚や空気、肺、筋肉、軟骨といったものは写りません。

【本当に軟骨が減ると痛みがでるのか】
軟骨には神経や血管が通っていないので軟骨が減っても痛みは出ません。

膝に痛みが出ている時は
膝関節の安定性を担っている膝のまわりの筋肉やスジが衰えたり硬くなって、サポートする力が弱くなったりバランスが悪くなって膝への負荷に偏りがでる状態になっています。

筋肉が柔らかくなり本来の働きができるようになれば関節の隙間が広くなってきます。
そして筋肉が柔らかいと軟骨が減って多少関節の隙間が狭くなっていても痛くないのです。

ただし軟骨は大変滑らかなものですが、軟骨に負荷がかかって減ってくると関節の動きが悪くなったり、重くなったりします。そして減り続けると最終的には骨や半月板を傷めてしまうことになります。

【膝に痛みが出ている時の体の状態】
それでは膝に痛みが出ている時に体はどのような状態になっているのでしょうか。

骨盤のゆがみや骨格のバランスの崩れによって膝関節への負荷が偏ったり
そして筋肉の緊張・固さ、筋力不足、筋力のアンバランスによって膝関節への負担が増えた状態になっています。

筋肉は骨と骨をつないで動きを作りだしています。
その筋肉が緊張して縮んで固まっているために痛みが出ています。
筋肉は縮むと骨を引っ張って骨をずらしてしまいます。
なのでレントゲン撮影をすると骨と骨の間である関節の間が狭くなって、骨がゆがんで見えているのです。

骨のとげ

医療機関で「関節の中に骨のとげのようなものができていて痛みが出ていますね」という説明を受ける方がいます。
骨にとげなんかができてしまうと、とても強い痛みがでてしまっているような気分になってしまいますよね。

では、「骨のとげ」とはどのようなものなのでしょうか。

骨の周囲の組織が硬くなってきたり、膝の軟骨に弾力がなくなってくると
関節と関節の隙間が狭くなり
次第に関節の周囲に傷ができはじめます。
すると関節の滑りが悪くなりはじめます。

滑りが悪くなると関節の負担が狭い範囲に集中して
さらに関節の隙間が偏って狭くなってきます。

その結果骨増殖して骨がとげのように隆起してきます。
これを骨棘(コツキョク)と言います。

骨棘ができると骨棘のせいで膝に痛みがでるように考えられる方もいらっしゃいますが、本来骨棘ができてしまうのは軟骨がすり減ってしまったことで増えた関節の負担を分散させようとする人間が持っている防御反応なのです。

変形膝関節症

日本では変形性膝関節症の方が2500万人以上いらっしゃるとも言われています。
そのうちのなんと7割が女性だそうです。
女性の方が筋力の弱さやホルモンバランスの影響で関節への影響が出やすいのでしょう。
またO脚になって見た目にも影響がでてしまいます。

変形性膝関節症は高齢になって老化してなるものと思われがちですが
実は変形性膝関節症になるには2種類のケースがあります。

(1)加齢や運動不足による筋力の衰え、肥満によるもの
この場合長い時間をかけてじわじわと軟骨への影響が及ぶことになります。

筋力が低下してくると膝周囲の安定性を保つことができなくなり、歩行をはじめとする動きによる衝撃から膝を守ることができなくなってきます。

関節軟骨には血管が通っていませんが、関節の中にある関節液から栄養の供給を受けています。運動不足になり膝の動くが少なくなると関節液の循環が悪くなり関節軟骨の栄養が不足してしまいます。

体の大きさや重さに関わらず膝の大きさは同じようなものです。それにも関わらず肥満によって体重が重くなると膝の負担は適正体重の何十倍にもなります。

(2)過去に経験した怪我、古傷
この場合は若い方でも変形性膝関節症になる可能性があります。

打撲や転倒によって無理な力がかかると関節にねじれやゆがみます。
靭帯を損傷すると膝が不安定になりため軟骨に負担がかかります。
半月板を損傷すると膝へ不自然な負荷がかかり軟骨が傷みます。

膝関節を整える

【軟骨が減って膝に痛みがでている時のセルフケア】
そもそもは膝関節に痛みが出るようになったのは、 加齢といった経年的な変化、怪我といった外傷、使いすぎ、運動不足、肥満による負荷の増加が原因になっています。

まずはそもそもの原因となっている姿勢のゆがみや体重の状態を改善し負担を軽減するよう改善していただくことが大事です。

その上で、それぞれの状況にあった筋トレやストレッチをしていく必要があります。やみくもに行うとかえって悪化してしまうこともあります。

【整体で整える】
天使のわの整体では
膝関節に影響を与える骨盤や股関節、足関節のゆがみによる変位、筋肉のアンバランスによる関節のズレ・ゆがみを整えます。
さらに不具合が起きているさまざまな膝関節周囲の骨格、軟部組織(軟骨・筋肉・筋膜・皮膚)を整えていきます。

なかなか良くならない場合は
一人で悩まず、整体にご相談ください。

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この記事を書いたのは
女性専門の整体院天使のわ 院長:田代幸美
Certifide Chiropractic Practitioner
Certifide Osteopath
Professional Craniosacral Practitioner
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初回検査料3000円+施術料6600円

ただいま、初回検査料3000円を無料にさせていただいております。

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