膝に水がたまるにまつわる疑問にお答えします

もしあなたが今膝に水がたまっているとしたら
●これからもっと膝が悪くなるのではないか
●たまった水を抜いた方がいいのか、抜かない方がいいのか、
●抜いてはまたたまるのを繰り返しているのはなぜか
●はたまた何が原因で膝に水がたまってしまうのか
といったことで悩んでいないでしょうか。

私は、膝に水がたまって困っている、なんとかしたいという方の役立ちたいという思いでこの記事を書いています。

膝の関節内にはもともと水が存在しています

【膝のつくり】
膝は大腿骨という太ももの骨と脛骨という膝から下の骨、そして膝蓋骨という3つの骨からできていています。
この3つの骨で2つの関節を構成しています。

【関節のつくり】
関節は二つの骨のつなぎ目の事を指します。
膝でいうと
大腿骨と脛骨のつなぎ目
大腿骨と膝蓋骨のつなぎ目
の二つがあります。
つまり膝には2つの関節があることになります。

関節には
スムーズな動きのためと
固い骨と骨が直接ぶつかり合わないため
のさまざまな工夫がなされています。

その一つに関節腔という骨と骨の間に隙間があります。
この隙間の中に存在するのが滑液という関節液になります。
これが膝に存在する水にあたります。

滑液の量は正常なら0.5~1ccほどになります。
料理をするときの小さじが5ccになりますから、その10分の1~5分の1程度の量になります。
この滑液の量が増えた状態が膝に水がたまった状態になります。

関節は関節包という袋に包まれています。
関節包の内側は滑膜というものに覆われています。
その滑膜で滑液の産生が行われています。

滑液には関節がスムーズに動くために潤滑油のよう役割と血管のない膝関節の部位に血液のかわりに栄養を供給する役割があります。

滑液の成分はヒアルロン酸やタンパク質といったものになります。

膝に水がたまるのはなぜなのか

膝に水がたまっているのは、もともと膝にある水の量が正常な範囲を超えて増えてしまった状態です。
この時膝の周囲では、正常ではない何か問題が起こっている時になります。
この起きている問題の多くは炎症になります。

ではなんのために水の量が増えるのか

それは
炎症をおさえる
それ以上膝が傷まないようにする
という体を守るための防御反応なのです。

具体的に体でおきていることを説明すると

【膝の関節中でおきていること】
加齢や骨格のズレやゆがみ、体の使い方の強弱、肥満、怪我といったことが原因で
関節内部に必要以上に負荷が加わります。
負荷が大きくなった分だんだん膝関節の隙間が狭くなってきます。
すると関節に摩擦や衝撃といった負荷が増加します。
その結果関節内は耐え切れず炎症が起きます。
そこで膝の関節内に水をためて、骨や軟骨がさらに傷ついてしまわないように狭くなってしまった関節の隙間を広げると同時に、炎症をおさえようとします。

【膝の関節の周囲でおきていること】
加齢、使いすぎや運動不足、筋力のアンバランスなどが原因で
靭帯や腱、筋肉が骨に付着するところでは、膝の曲げ伸ばしによって靭帯や腱・筋肉と骨のとの間で摩擦が生じてキズができ炎症が起きることがあります。
炎症が起きている時に水が溜まり腫れます。
水は炎症をおさえたり、これ以上膝の曲げ伸ばしによって切れたり傷めたりしないようにするために溜まります。

このようの膝にたまった水は、天然の氷のうでありサポーターの役割をしているものなのです。

水がたまる炎症の原因がなくなれば自然と体内に吸収されていきます。

膝に水がたまる原因

膝に水がたまるのには、いくつか原因があります。

【骨格にまつわる原因】
まず加齢、運動のしすぎ、動かし過ぎといった負担の増加、運動不足による筋力の不足やアンバランス、怪我、肥満による負担の増加といった日常生活の中での原因があります。

こういったことが原因で
軟骨にキズができる・軟骨のすり減る
筋肉、骨や靭帯、半月板が損傷します。

その結果 関節内そして関節周囲の炎症、関節内の出血が生じます。

【骨格以外の原因】
リウマチ・細菌感染・痛風・骨壊死・腫瘍といった病気があります。

膝に水がたまると感じる主な症状

膝に水がたまると次のようなことを一つまたは複数感じるようになります。
関節が腫れる
曲げ伸ばしがしづらい
熱をもつ
痛む
圧迫感がある
関節が重苦しい

膝にたまった水を抜く必要性と抜いてもまたたまるのを繰り返す理由

【水を抜く必要性と水を抜くことによってわかること】
病院で膝の関節にたまった水を抜くのは水の状態を診て異常を発見するために行います。
膝にたまった水を抜いて、その水の色や粘り気を観察して
膝の関節内の出血の有無
細菌感染の有無
といったものを確認しています。
正常ではない関節液にはいろんな物質が含まれていて関節に悪影響を及ぼすこともあります。検査のためには、膝の水を抜く必要があります。

【水を抜いても、またたまる理由】
膝に水がたまるのは、膝の関節周囲で何か異常が起きているからです。
その原因を取り除かない限り水を抜いても再び水はたまることになります。
膝にたまっている水が原因で膝に痛みが出ているのではありません。
水がたまる原因があって、その結果膝に水がたまるのです。
まずは原因を特定しその原因を取り除きましょう。

【水を抜いてもまた水がたまるまでの期間がだんだん速くなる理由】
炎症が起きると骨以外の靭帯・腱・筋肉といった軟部組織にキズができます。
その結果靭帯・腱・筋肉は硬くなります。
炎症が起きるような負荷が増えた状態になっている上に、さらに組織が硬くなっているためこれまで以上に膝への負荷が増加している状態になっているのです。
あくまでも膝に水がたまるのは身体を守ろうとする防御反応です。
膝への負担が増加している分、水をためて体を保護するまでの反応スピードが早くなるのです。
水を抜いた直後は圧迫がとれ楽になったように感じますが、水を抜いても膝の傷んだ状態が治った訳ではないので身体はまた防御反応を起こすのです。

膝に水がたまるのを防ぐ

【膝に水がたまるそもそもの原因】
そもそもは膝に水がたまるようになったのは、 加齢といった経年的な変化、怪我といった外傷、使いすぎ・運動不足による筋力のアンバランス、肥満による負荷の増加が原因になっています。

まずはそもそもの原因となっている生活習慣の改善をし負担を軽減するよう改善していただくことが大事です。

【医療機関での治療】
筋肉、骨や靭帯、半月板が損傷やリウマチ・細菌感染・痛風・骨壊死・腫瘍といった病気があるのないのか検査をしたりその治療をする必要があります。

【整体で整える】

天使のわの整体では
膝の関節の負担を増加させる要因である骨盤や股関節、足関節のゆがみによる変位、筋肉のアンバランスによる関節のズレ・ゆがみを整えます。
さらに不具合が起きているさまざまな膝関節周囲の骨格、軟部組織(軟骨・筋肉・筋膜・皮膚)を整えていきます。
骨格のゆがみや偏りがなくなり膝への負担が改善されると水がたまる原因がなくなります。すると水はすーっと体内に自然と吸収されていきます。

なかなか良くならない場合は
一人で悩まず、整体にご相談ください。

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この記事を書いたのは
女性専門の整体院天使のわ 院長:田代幸美
Certifide Chiropractic Practitioner
Certifide Osteopath
Professional Craniosacral Practitioner
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